ルーのうた

ネタバレです

思ったことやいいたいことを。

 

 

めちゃくちゃによかった

終始泣いていた

 

まず動きがすごい!

2次元の絵で3次元の動きを辿ることも出来るけど、パースとか動きの連続が過剰に?ポップに?演出されてるから、2次元の絵(でも実写寄り)でアニメーション特有の動きをしているところが面白くて、ダンスのシーンの躍動はすごかった!もっと見たかったなぁ。。

 

絵のスタイルも、おじいちゃんの過去のシーンでは輪郭を無くした絵画的な表現になったり、主人公の頭の中を描く時は中学生の描いた絵みたいになったり、見ていて飽きないし、楽しかった。

 

個人的には、おじいちゃんのお母さんが人魚になるシーンが、やたらと心に迫ってきて、大変だった。悲しさと美しさとが一緒にあって。おじいちゃんの気持ちを考えるとたまらなかった、

あと私は犬が好きで 犬の人間を好きでいてしあわせそうなところが好きで だからすこし犬が悲しそうなのが見えるとウワッとなったけど犬は最高でした、結果的に。

あと姿が曖昧な人魚達が最後人間を助けてくれるシーンもぐわーっとなった

人間の悪い面を見ると、人間の利益や興味を基準に物事を考えていて、対象の気持ちは蔑ろにされて それを大切に思う気持ちがつい欠けていたり、周囲の意見に同調して貶したり、科学の進歩とかで神秘的なものを否定することもあったと思うけど あらゆることにおいて効率や経済を重視したりほかを蔑ろにしないで、なにか、私達を助けてくれているかもしれない見えないものに祈る気持ちを持つことって、勇気のいることだと思うんだけど 大事だと思った。

わたしが人間だからこそ信じるべき領域を忘れたくないな

 

 

あと物語の大きな流れに関係しないところで伏線、というか、かぎかっこの「←これが最初に来ていて、」←これが思いがけないところでやって来て閉じると結構すんなり受け入れられるんだなと思った。入れすぎるとイヤイヤ、となるけど

 

あとスピーカーで住民に避難するよう伝えるシーンは津波の際に最後までスピーカーで避難誘導をして殉職した方々を思い出した

 

 

パンダコパンダのパパやトトロ、カオナシ、ポニョなどを彷彿とさせるキャラクターの表現があったり、君の名はを思い出すシーンもあったりして、目新しさはあまり無いけど、そこが良くて、物語に親しみやすくなっていたのかな

 

 

悲しくてゆるせないことがあって怒る人、自分の利益しか考えない人、同調する人 いろんな人がいるからすべてにおいて分かり合うことは難しいし、だからって分かり合おうとしないのは寂しい

悲しいことばかりでもないし楽しいことばかりでもないけどせめてみんなで一緒になって、素敵な音楽に合わせて踊っているときは楽しくいようねと思った

 

この映画のテーマ的なものは心から好きなものを声に出して好きといえるか、らしいんですけどいろんなことを思い起こして考えてしまった…

自分の感情がかなり入ってしまってちゃんと読み取れてないところがあると思うし、楽しいからまた観たいな。